Noche en Cuba ★キューバの夜

Orquesta Del CeroとCubaのことを、あれやこれや書いてみます

一難去って、また

Holyの計らいで、無事に臨時便に乗り、Havanaに降り立つことができた。

までは良かったが、荷物受取所でいくら待っても荷物が回ってこない。

とうとう、荷物受取のベルトコンベアが止まった。係員に聞くと、もう無いとのこと。

またしても、マジかー。。。

今度もHavanaのトラブル案内所で並ぶことに。

臨時便搭乗が決まって、荷物もそのままリンクしているかと思っていたが、どうやら荷物は置いてけぼりだったようだ。安心しきって手放すんじゃなかった。

例によって、タッグを組んだ日本人ご夫婦、ご主人はなんと西語も堪能で、窓口で説明してくれるが、この案内所の担当者もまた、スペイン語で捲し立てる。しかも大声だ。

エアカナダの英語で早口つっけんどんとは、「圧」が違う。

なんとか、荷物が届いた場合の配送先を伝えて、晴れてキューバの表玄関へ。

想像はしていたが、空港内でドタバタがあった後だ、疲れもあって暑さが身に染みる。

加えて、出口で迎えに来ているはずの友人の弟ラサロが見当たらない。

何とか連絡を取ろうにも、電話のかけ方(プリペイドでかける)がわからない。

プリペイドの販売所に並ぶこと数分(何でも並ぶのだ)買ってからも、電話機に投入してもかからない。。。空港の前に並ぶタクシーの運転手お兄さんに教えてもらう。キューバの人は、みな親切だ

プリペイドは、ロト6のように、削る部分があるのだ。そんなの想像もつかない(笑)

もう、飛行機到着から何時間経っただろう・・・ようやくラサロ到着。

写真で見たことはあるけれど、でっかい!(笑)

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しかも、迎えに来た車は、グリーンのクラシックカー「シボレー」だった。

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日本人夫婦は、別のツアーだったが、我々と一緒に乗り込んで、Havana観光に向かった。

ハリケーンの接近もあって、少し風が強かったが、天気のいいうちに、見れるところは見ておこう、と車で観光名所を回る。

夜には我々が泊まるCASAで4人で夕食を共にし、ご夫婦をタクシーに乗せたところで、ざあっと雨が降ってきた。

このご夫婦とは、その後何度もいろんなところで遭い、一緒にライブに行ったりして不思議なご縁ですっかり親密になってしまった。

翌日のことは、sundungeraのところに記したとおり。

Van Van号もハリケーンでこんなことに・・・

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ハリケーンが去った10日の昼、ロストバゲッジの件を問い合わせに、我々の旅行会社の代理店のある旧市街まで出かけたが、通信は壊滅、非常事態だということで手に負えない、航空会社とも連絡が取れないとのこと。CASAに戻ると、町全体が停電し、全てが闇の中に埋まってしまった。その夜の食事は、お洒落なレストランのように、ろうそくの灯りのもとでいただいたが、緊迫感が半端なかった。

停電はその後、3日間続いた。

暑い国での停電、これだけで私にとっては非常事態だ。町の人々はどうやって生活していたのだろう。。。CASAでは、何事もなかったかのように、食事が毎日出てきたけれど、冷蔵庫って、どうなってたんだろう。。。

電話(家電)はかけられるようだったので、CASAのパパに空港や航空会社に何度も電話してもらったが、繋がらなかった。相手側も非常事態で対応しきれないのだろう。

友人にこういうこともあるので、1泊分の着替えもろもろは手荷物で持ち込むように言われていた。だいたい翌日には届くから・・・と。

着替えは1泊分あったので、日々洗面所で手洗いして干す、という毎日。

暑い国なので、すぐ乾く。

ただ、化粧品、特に日焼け止め、帽子は本体のスーツケースに入れてあるので、化粧も日焼け止めもせず、まる8日間Havanaを彷徨った。もう、2,3日経ったときには、やけくそだった。カナダのホテルでアメニティを全部持ってきたが、ホテルに泊まってなければ、アウトだった。

 

8日間のロストバゲッジ、ついに荷物が届かないまま、帰国の日となった。

ラサロに送ってもらい空港でチェックインしていると、先にチェックインしていたあのご夫婦に動きが。。。

慌てて添乗員に連れられてどこかへ消えたかと思ったら、なんとスーツケースを手にして戻ってきたではないか!荷物が昨夜の便で到着したらしい。

あと、数分で登場手続終了というタイムリミットだが、ここは迷子になった我が子を見捨てて帰るわけにいかない。エアカナダの空港事務所に掛け合い、荷物を引き取ることに成功。急いで、我が子と共にチェックインし、無事に搭乗することができた。

 

羽田に到着、荷物受取所に自分のスーツケースが流れてきたとき、何と愛おしかったことか。。。

おかえり。ずっとカナダで寂しかったね。

 

羽田を発ったスーツケースは、開かれることなく、羽田に戻ったのだった。

 

それでも、全く行方不明になる荷物もあるらしく、Havanaの空港で、放置荷物の墓場のような暗い部屋を見せてもらったので、どこか予想もしない遠い国に行ってしまわなくて、本当によかったと、家に着いて荷解きをした。

 

トラブル続きのキューバの旅、大変な思いをしたけれど、それだけいろんなことの印象が強い。

今回もサティアゴデクーバまで行く予定が、キャンセルになってしまったので、またいつか、ハリケーンの無い時期に、ゆっくり行くことにしよう。