Noche en Cuba ★キューバの夜

Orquesta Del CeroとCubaのことを、あれやこれや書いてみます

そうだ キューバへ行こう

今年の一大イベントとして、残しておかなければいけないのは、やはり「キューバ旅行記」だ。

 

サルサを踊るイベントに参加したのは、10年以上前のこと。ラテン音楽にも興味を持ち、ライブにも良く行った。

敬愛するMiholitaのライブで、たまたまMakotoさんと話す機会があり、「キューバに行ったことありますか?」と聞かれた。

ない、と答えると、Makotoさんは、キューバの素晴らしさ、キューバへ行って、人生観が変わったetc、延々とキューバの話をしてくれた。

その頃は、特に「キューバ」には、さほど興味は無かったので、そんなにいいところなんだろうか。。。と半信半疑で聞いていた。

その頃、自分が抱いていたキューバは、カリブ海の島国、南国、農園、ゲバラ、革命、さほど豊かではない人々の生活・・・あまり自分には興味をそそるポイントは無かった。

キューバンラテンに関わるほどに、ミュージシャン、ダンサー、どの人も、みんな口々にキューバを称賛する。本当にそんなにいいところなんだろうか・・・

と、行ってみたい気持ちに針が振れだしてきたところに、キューバ旅行の話が舞い込んできた。。。どうしよう。。。

この機会を逃すと、二度と行くことも無いだろう、と思い、決断した。

 

そうだ、キューバに行こう。 (JRのCMのように)

 

 

そうそう旅行なんて行かないし、ましてや15時間も空を飛んで行くところなんて。。。

どんなことが待ち受けているか・・・ロールプレイングの冒険の旅なら、槍が降ろうが蛇が出ようが、ワクワクの想定内なのだろうけれど。

旅慣れてない者にとって悲劇の幕は落とされた。トロントに降り立ち、トランジット便の電工掲示の時刻表に燦然と輝く「HAVANA Canceled」の文字。

マジか~!

ハリケーンの接近のニュースは、日本で確認済みだったが、こんなに早く影響が出る?

何かの間違い? 何度見返しても、何分経っても変わらない。こういう場合、どうすればいいんだ。まず、どこへ行って何をする。

幸い、同伴の友人は何度かキューバに行っていて、こういう経験があると言うが、案内所をたらい回しされ、しかも空港職員はどこもみんな冷酷だ。早口でまくし立てるし、ハリケーンの欠航は航空会社(自分)には関係無い!的な言い方。

待合室で野宿・・・脳裏に浮かんだのは、カナダの冷え切った館内のソファーで震えて横たわる自分。

足止めを食らった人の長い列には、同じ状況の日本人も何人かいた。すぐ前に並んでいたご夫婦のご主人、英語が堪能だ。こういう非常事態には、三人寄れば文殊の知恵というので、しばし行動を共に、というか我々がコバンザメのようにくっついていくことに。

トラブル窓口に並ぶこと1時間、Havana行き欠航以外の客の対応もしていることもあり、列が全く進まない。業を煮やした私は、日本人スタッフを探そう、と、右往左往していると、アジア系のお顔の女性、日本の方ですか?の問いかけに、NO。。。(残念~!)

でも、呼び止めたその女性は我々の話を親身に聞いてくれて、なんと翌日の臨時便搭乗と、その夜のホテルと食事を手配してくれた。

なんという幸運!震える野宿はこれで回避できる。食事にもありつける。

独断でささっと手配できるのだから、結構な肩書きのキャリアに属している方なのだろう。

台湾人だという、お顔は、キャリアウーマンによくある、「品があってキリっとした感じ」のアジアンビューティ。名前を伺うと、ホリ、と答えるので「え?掘さん?」と聞き返したら、「Holy」

「Holy Night」のホーリーさんだった。逆境のときに、聖なる方に巡り合えて、なんとか苦難も乗り切った、かのように思えたが、このHappyな出来事も、番狂わせのために仕組まれていたかのような更なる出来事が、CUBAで待ち受けていたのだ。

 

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トロント空港 

 

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手配してもらったトロントのホテル

 

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翌朝一路キューバ

 

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Havana到着

 

 

つづく