Noche en Cuba ★キューバの夜

Orquesta Del CeroとCubaのことを、あれやこれや書いてみます

謹賀新年

 

2018年 幕開けしました。

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今年はOrquesta Del Ceroにとって、更なるの飛躍の年になるよう、一層精進していく所存です。

今年も、応援、宜しくお願いします。

 

年末はラテンライブ、セッションで明け暮れ、三が日は、ぼーっ過ごしてしまったので、何かを始めようと思い、そうだ、キューバで買ったCDを聴いて、次のメニューの曲の参考にしよう。。。と、CDをPCに挿入。

キューバではCDショップで2枚、お店でライブしていたバンドの売り込みCDを2枚買った。全て1000円だった。

帰国後、さらっと聴いたけれど、まだどれもじっくり聴いていなかった。f:id:cocoa_usagi_319:20180104153731j:plainf:id:cocoa_usagi_319:20180104153813j:plain

素朴な感じ、Sonを聴きたかったので、右下の一枚、陽気なお姉さまBandのCDをPCに挿入。

すると、飛行機のエンジン音かと思うほどPCが唸り、何が始まるんだ~~~と思うような恐ろしげな音がぐゎーんぐゎーんと・・・音が止み、1曲目が始まる。

PCに取り込もうとするとエラーが、再度挿入からやってみる・・・またも唸り音からエラーの文字。なんだこれ、PCが壊れたのか?と思い、他のCDを挿入。

何の問題も無い。

マジか、このCDに問題アリなんだな。と思い、このままPCに入れ続けると、PCを壊しかねないので、CDラジカセに入れてみる。

1曲目エラー、進めていくと、聴ける曲もある。それでも途中で止まってしまう。

あ~~~キューバ製はこんなものなのか。。。もぉ。聴きたい曲入ってんのに!

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もう一枚、おじさまLIVEバンドのCDを買ったが、こっちは問題なかった。

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キューバで初めて見たBaby Bass。

いっぱい私のリクエストを演奏してくれた、優しいおじさまBand。

 

今は左上のRumbaのCDを聴きながら、タイピング中だが、このRumba、実に力強い。

血沸き肉躍るとはこのことかも。

新春に聴くにふさわしい(?)(意味はわからないけれど)かな、エナジーみなぎる感じ。

1月2日にオーケストラを聴きに、渋谷に出たら、和太鼓の演奏をやっていた。

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和太鼓のリズムもそうだけど、地の底から響いてくるような重低音と空から降ってくるような高音の響きが相まって、胸に、お腹にぐいぐい迫ってくるものがある。

リズムのパターンこそ違えど、役割構成は似ているように思う。

太鼓もコンガもしびれるな~!

 

 

今年は、どんなLIVEができるだろう。。。

少しはファンもできたけれど、益々Ceroを好きになってくれる人が一人でも多くなりますよう、今年も精一杯頑張ります。

 

 

一難去って、また

Holyの計らいで、無事に臨時便に乗り、Havanaに降り立つことができた。

までは良かったが、荷物受取所でいくら待っても荷物が回ってこない。

とうとう、荷物受取のベルトコンベアが止まった。係員に聞くと、もう無いとのこと。

またしても、マジかー。。。

今度もHavanaのトラブル案内所で並ぶことに。

臨時便搭乗が決まって、荷物もそのままリンクしているかと思っていたが、どうやら荷物は置いてけぼりだったようだ。安心しきって手放すんじゃなかった。

例によって、タッグを組んだ日本人ご夫婦、ご主人はなんと西語も堪能で、窓口で説明してくれるが、この案内所の担当者もまた、スペイン語で捲し立てる。しかも大声だ。

エアカナダの英語で早口つっけんどんとは、「圧」が違う。

なんとか、荷物が届いた場合の配送先を伝えて、晴れてキューバの表玄関へ。

想像はしていたが、空港内でドタバタがあった後だ、疲れもあって暑さが身に染みる。

加えて、出口で迎えに来ているはずの友人の弟ラサロが見当たらない。

何とか連絡を取ろうにも、電話のかけ方(プリペイドでかける)がわからない。

プリペイドの販売所に並ぶこと数分(何でも並ぶのだ)買ってからも、電話機に投入してもかからない。。。空港の前に並ぶタクシーの運転手お兄さんに教えてもらう。キューバの人は、みな親切だ

プリペイドは、ロト6のように、削る部分があるのだ。そんなの想像もつかない(笑)

もう、飛行機到着から何時間経っただろう・・・ようやくラサロ到着。

写真で見たことはあるけれど、でっかい!(笑)

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しかも、迎えに来た車は、グリーンのクラシックカー「シボレー」だった。

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日本人夫婦は、別のツアーだったが、我々と一緒に乗り込んで、Havana観光に向かった。

ハリケーンの接近もあって、少し風が強かったが、天気のいいうちに、見れるところは見ておこう、と車で観光名所を回る。

夜には我々が泊まるCASAで4人で夕食を共にし、ご夫婦をタクシーに乗せたところで、ざあっと雨が降ってきた。

このご夫婦とは、その後何度もいろんなところで遭い、一緒にライブに行ったりして不思議なご縁ですっかり親密になってしまった。

翌日のことは、sundungeraのところに記したとおり。

Van Van号もハリケーンでこんなことに・・・

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ハリケーンが去った10日の昼、ロストバゲッジの件を問い合わせに、我々の旅行会社の代理店のある旧市街まで出かけたが、通信は壊滅、非常事態だということで手に負えない、航空会社とも連絡が取れないとのこと。CASAに戻ると、町全体が停電し、全てが闇の中に埋まってしまった。その夜の食事は、お洒落なレストランのように、ろうそくの灯りのもとでいただいたが、緊迫感が半端なかった。

停電はその後、3日間続いた。

暑い国での停電、これだけで私にとっては非常事態だ。町の人々はどうやって生活していたのだろう。。。CASAでは、何事もなかったかのように、食事が毎日出てきたけれど、冷蔵庫って、どうなってたんだろう。。。

電話(家電)はかけられるようだったので、CASAのパパに空港や航空会社に何度も電話してもらったが、繋がらなかった。相手側も非常事態で対応しきれないのだろう。

友人にこういうこともあるので、1泊分の着替えもろもろは手荷物で持ち込むように言われていた。だいたい翌日には届くから・・・と。

着替えは1泊分あったので、日々洗面所で手洗いして干す、という毎日。

暑い国なので、すぐ乾く。

ただ、化粧品、特に日焼け止め、帽子は本体のスーツケースに入れてあるので、化粧も日焼け止めもせず、まる8日間Havanaを彷徨った。もう、2,3日経ったときには、やけくそだった。カナダのホテルでアメニティを全部持ってきたが、ホテルに泊まってなければ、アウトだった。

 

8日間のロストバゲッジ、ついに荷物が届かないまま、帰国の日となった。

ラサロに送ってもらい空港でチェックインしていると、先にチェックインしていたあのご夫婦に動きが。。。

慌てて添乗員に連れられてどこかへ消えたかと思ったら、なんとスーツケースを手にして戻ってきたではないか!荷物が昨夜の便で到着したらしい。

あと、数分で登場手続終了というタイムリミットだが、ここは迷子になった我が子を見捨てて帰るわけにいかない。エアカナダの空港事務所に掛け合い、荷物を引き取ることに成功。急いで、我が子と共にチェックインし、無事に搭乗することができた。

 

羽田に到着、荷物受取所に自分のスーツケースが流れてきたとき、何と愛おしかったことか。。。

おかえり。ずっとカナダで寂しかったね。

 

羽田を発ったスーツケースは、開かれることなく、羽田に戻ったのだった。

 

それでも、全く行方不明になる荷物もあるらしく、Havanaの空港で、放置荷物の墓場のような暗い部屋を見せてもらったので、どこか予想もしない遠い国に行ってしまわなくて、本当によかったと、家に着いて荷解きをした。

 

トラブル続きのキューバの旅、大変な思いをしたけれど、それだけいろんなことの印象が強い。

今回もサティアゴデクーバまで行く予定が、キャンセルになってしまったので、またいつか、ハリケーンの無い時期に、ゆっくり行くことにしよう。

 

そうだ キューバへ行こう

今年の一大イベントとして、残しておかなければいけないのは、やはり「キューバ旅行記」だ。

 

サルサを踊るイベントに参加したのは、10年以上前のこと。ラテン音楽にも興味を持ち、ライブにも良く行った。

敬愛するMiholitaのライブで、たまたまMakotoさんと話す機会があり、「キューバに行ったことありますか?」と聞かれた。

ない、と答えると、Makotoさんは、キューバの素晴らしさ、キューバへ行って、人生観が変わったetc、延々とキューバの話をしてくれた。

その頃は、特に「キューバ」には、さほど興味は無かったので、そんなにいいところなんだろうか。。。と半信半疑で聞いていた。

その頃、自分が抱いていたキューバは、カリブ海の島国、南国、農園、ゲバラ、革命、さほど豊かではない人々の生活・・・あまり自分には興味をそそるポイントは無かった。

キューバンラテンに関わるほどに、ミュージシャン、ダンサー、どの人も、みんな口々にキューバを称賛する。本当にそんなにいいところなんだろうか・・・

と、行ってみたい気持ちに針が振れだしてきたところに、キューバ旅行の話が舞い込んできた。。。どうしよう。。。

この機会を逃すと、二度と行くことも無いだろう、と思い、決断した。

 

そうだ、キューバに行こう。 (JRのCMのように)

 

 

そうそう旅行なんて行かないし、ましてや15時間も空を飛んで行くところなんて。。。

どんなことが待ち受けているか・・・ロールプレイングの冒険の旅なら、槍が降ろうが蛇が出ようが、ワクワクの想定内なのだろうけれど。

旅慣れてない者にとって悲劇の幕は落とされた。トロントに降り立ち、トランジット便の電工掲示の時刻表に燦然と輝く「HAVANA Canceled」の文字。

マジか~!

ハリケーンの接近のニュースは、日本で確認済みだったが、こんなに早く影響が出る?

何かの間違い? 何度見返しても、何分経っても変わらない。こういう場合、どうすればいいんだ。まず、どこへ行って何をする。

幸い、同伴の友人は何度かキューバに行っていて、こういう経験があると言うが、案内所をたらい回しされ、しかも空港職員はどこもみんな冷酷だ。早口でまくし立てるし、ハリケーンの欠航は航空会社(自分)には関係無い!的な言い方。

待合室で野宿・・・脳裏に浮かんだのは、カナダの冷え切った館内のソファーで震えて横たわる自分。

足止めを食らった人の長い列には、同じ状況の日本人も何人かいた。すぐ前に並んでいたご夫婦のご主人、英語が堪能だ。こういう非常事態には、三人寄れば文殊の知恵というので、しばし行動を共に、というか我々がコバンザメのようにくっついていくことに。

トラブル窓口に並ぶこと1時間、Havana行き欠航以外の客の対応もしていることもあり、列が全く進まない。業を煮やした私は、日本人スタッフを探そう、と、右往左往していると、アジア系のお顔の女性、日本の方ですか?の問いかけに、NO。。。(残念~!)

でも、呼び止めたその女性は我々の話を親身に聞いてくれて、なんと翌日の臨時便搭乗と、その夜のホテルと食事を手配してくれた。

なんという幸運!震える野宿はこれで回避できる。食事にもありつける。

独断でささっと手配できるのだから、結構な肩書きのキャリアに属している方なのだろう。

台湾人だという、お顔は、キャリアウーマンによくある、「品があってキリっとした感じ」のアジアンビューティ。名前を伺うと、ホリ、と答えるので「え?掘さん?」と聞き返したら、「Holy」

「Holy Night」のホーリーさんだった。逆境のときに、聖なる方に巡り合えて、なんとか苦難も乗り切った、かのように思えたが、このHappyな出来事も、番狂わせのために仕組まれていたかのような更なる出来事が、CUBAで待ち受けていたのだ。

 

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トロント空港 

 

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手配してもらったトロントのホテル

 

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翌朝一路キューバ

 

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Havana到着

 

 

つづく

 

 

ブエナビスタは突然に

Love Storyは突然にというドラマが昔あったけれど・・・

私のそれは、ちょっとした不運から始まり、この上ないハッピーを掴んだ夜だった。

 

キューバ滞在中に宿泊していたCASAのご主人とママは、そこそこ面倒を見てくれるのだが、会話での意思の疎通ができない。

英語は通じず、こちらも西語は全くダメで、辞書アプリを頼りに単語の連発。

時折、同行した友人の義理の弟(キューバ人)が、間に入ってくれるが、余計面倒な話になることが多い。

滞在8日目の夜、明日は空港5時入りで出国するので、早めに就寝しておきたかった。

友人はお腹を壊したこともあって、最後の夜は(キューバ人の)家族と食事をすると言い、CASAの食事を断って外出。私は、友人の分だけ夕食を断り、私は在宅で夕食有り、と伝わったのだと思っていた。

部屋に残っている私は、在室です、居ますよ!をアピールし、ガタガタとわざと大きな音をたてたり歩いたりしていた。が、いつもの夕食の時間になっても、ママが呼びに来ない。ひょっとして・・・の雰囲気、私の夕食、忘れられてる?

業を煮やして、リビングに降りて、My Dinner?と尋ねるが、返事はNO! 

あ~、マジか。 食いっぱぐれだ。

言葉の壁なのか、キューバ人のいい加減さ(友人はいつもこう言う)なのか、そんなのどっちでもいい。

お腹は空くのに何も無い(日本から持ってきた食材はロストバゲッジで皆無)すでに夜の8時を回って、外は真っ暗。

仕方なく、繁華街まで出れば、何か買えると思い、とにかくCASAを出る。

Capitorio、Obispo通り辺りへは、だいたいの地図はインプットしたし、人通りも多い。ハバナの夜道を歩くのは全然平気だ。

で、簡単なハンバーガーでも買おうと目論んで来たが、時間が遅いのか、そういうものを陳列している店が無い。

諦めて、先日、昼間にピザを食べた店に行こうと歩いていると、フルートの音が流れているレストラン発見。

おお、ギターとのデュオだ。何人かでサルサやソンを演奏している場面には出くわしたが、デュオはお初。速攻、店にIN。

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テーブルには、本物のレコードがランチョンマット代わりになっている。隣の席に一人で座っていた男性が、コロッケのようなものが美味いからお奨めだよ、と自分の皿を指差す。

じゃ、コレ!&ダイキリを注文。

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演奏中の曲は「Como Fue」だったので、私がナイス コモフェと言うと、なんで日本人がこの曲を知っているのか?と、超驚いて、質問攻めにあい、フルートのお姉さんとギターのお兄さんと、しばし会話した。

ここのミュージシャンには英語が通じる!

コロッケは美味しかったが、少々しょっぱかった(キューバ料理は往々にしょっぱいと友人は言っている)でも、ダイキリは最高に美味しかった。というか、キューバであまりお酒を飲めていなかったなぁ・・・(笑)

 

お腹も心も満ち足りて、いい気分で店を後にする。9時頃だったろうか。

街頭は殆ど無く、建物の灯りだけが道路を歩くときの頼みの綱。方角さえ合っていれば、碁盤の目なので、なんとか戻れるハズ。

と、とぼとぼ歩いていると、ちょっと雰囲気の違う、高級外車が入っていく建物。そこには白いスーツを着た、厳ついキューバ人が二人。

一見、マフィアのアジト?っぽい光景だが、違うのは、外車が止まった横に、大きな看板が。。。あれ、これどこかで見た。

そう、3日前に日中一人で歩いていた時に、現地のカップルに声を掛けられ、明日サルサパーティーに来ないか?と言われてもらったチラシの拡大版だ。

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実は2日前の夜、友人とその場所に来ていた。ただ、ハリケーンによる計画停電の影響か、その辺り一帯は闇の中だった。人影も無く、サルサパーティなど、催されていもいなかったので、仕方なく帰ったのだった。

どう、歩いてそこに辿り着いたかはわからないが、ここは多分同じ場所だろう。

私は看板をマジマジと見て、マッチョな男に言った。前にこれに来たんだけど・・・で、通じただろうか? 男は何か言ったが、わかったのは、このワードだけ

ブエナビスタ」 ???なに??? 「ブエナビスタ?」

「Si、Buena vista Social Club」状況証拠ならぬ状況会話で、今ここでブエナビスタの演奏がある、と理解した。30ドルだという。

まさかの3000円?この白スーツマッチョのキューバ人が悪者だったら、私は生きて帰れないかもしれないけど、女は度胸、行ってみる事にした。OK、と言って、広めの階段を昇ると2階に、また別のマッチョな男が待っていた。

よく映画とかで見る、マフィアの親分の部屋の前には用心棒が控えている的な感じで立っているのだ。そこでそのお兄さんにとりあえず30ドル払う。

そうすると、開けた場所、屋外の回廊に案内された。

1階からの階段も雰囲気はステキ、こんな建物、映画とかでしか見たことない、さすが世界遺産の街の建物だ。通された先には、客席があり、観光客で埋まっていた。

この状況で、やっと安心できる。多分、生きて帰れるだろうし、もしブエナビスタじゃなくても、ステージとバンドがいるので、何かしらの演奏が聴けるだろう。

私は最後の客だったようで、白人のカップルの席に相席で座り、飲み物を聞かれたので、ここはモヒートでしょ、と、本日2杯目のアルコールを注文、MCが挨拶をはじめ何を言ってるかはわからないけど、聴こえてきたのは「Chan Chan」だった。

感激で泣きそうだった。本場、本物、生Chan Chan!

その後は、ただただ、次々と演奏される本物のCUBAN音楽とSalsaに酔いしれるだけ。アルコールに弱い私だけれど、モヒートはジュースのようで一気に飲んだ。

往年のスターが、端っこの私の席まで来て、手を振り「ハポン?」と

言葉をかけ、歌って、踊って、夢のようではないか。

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途中、ステージ前まで借り出され、踊らされた。超、楽しい。

と、夢のような時間はあっという間に過ぎていき、もう11時。明日は帰国で4時起きだ。飛行機に乗り遅れたらタイヘンなので、最後までいたいのは山々だけど、ここらで帰らなくては。。。

後ろ髪ひかれる、とか断腸の思いというのは、このことだ。

席をたって、出口にいたお兄さんに、帰る、と言うと10ドルだという。

2杯飲んだからか・・・それでも、日本でも2杯1000円は当たり前。

なんたってブエナビスタのミユージックチャージが3000円は、キューバ価格だった。

キューバ在住の方のブログで知ったのだけれど、オマーラは現役で歌っているとのこと。この日は出演していなかったのが残念。

また、いつか(早いうちに)キューバに行って、オマーラの歌声を聴いてみたいものだ。

 

こうして、真っ暗なハバナの夜道をCASAに向かって帰っていった。

CASAでは、出て行ってから何時間も何をしていたのか?という怪訝な顔で迎えられたが、こんなにいっぱい楽しいことがあったよ、とルンルン気分が伝えられないのは超もどかしかった。

 次までには、言葉の壁をなんとか小さくしておかなくては。

 

今回の偶然ハッピーは、自分だけの思い出にしておこう。

太陽(Sol)の光(Luz)に育てられた華(Flore)

昨夜は、ラテンビッグバンド「オルケスタ・フローレス」のライブを聴きに行った。

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Orquesta FLORES
メンバー
A.Sax
加塩人嗣  辻野進輔
T.Sax
今尾敏道  山口宗真
B.Sax Cl
竹村直哉

Tp
Luis Valle  中野勇介  竹内悠馬  桑田亜紀

Tb
榎本裕介  大田垣正信  高井天音
B.Tb
秋永岳彦

Piano
あびる竜太
Bass
澁谷和利
Timbales
美座良彦
Bongos Perc
鈴木喜鏤
Leader Congas
伊波淑

 という、なんとも豪華すぎるメンバー勢揃い。 なのに、入場料前売りオンライン価格¥2,370 という、キツネに騙されたようなお値段。これが事実なら、某インテリアショップのCMの「お値段以上」とは、まさにこのこと。

開場時間の午後6時半に会場の下丸子駅前、大田区民プラザに到着するも、入口に人影も無く、やっぱり騙された?と思いつつ、小ホールのある地下へ降りていくと、そこには長蛇の列が、トグロを巻いている!

おおっと、こういうカラクリか。。。

小ホールがOpenされて、列が進む。ライブなどで、よく、扉の前でチラシを配ることがあるが、ここで配られたのは、何とコレ!

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演奏よりも先に、こんな楽しいプレゼントを頂いてしまった。 ヾ(^ω^ )ノ

悦び勇んで、いざ中へ! と、一歩足を踏み入れて、呆然。。。

えっ?ここは温泉旅館の宴会場? 

まず、健康ランドの大広間にありそうな、ステージに向かって垂直に並ぶ机。

しかも、宴会のごとく、持ち込み食材での、呑み、食いがすでに始まっている。

さらに驚くのは、その客層。先日の「風鈴」より、はるかに先輩の方々、喜寿か米寿のお祝いの席の如し。。。

リーダーの伊波氏は、前々から、お姉さまに人気なのは周知のことだったけれど、ホールを埋め尽くす先輩たちの中に埋まり、違和感たっぷりな私。

ラテンのライブというと、Salsaを踊ります的なうら若きお姉さんお兄さん(本当の意味での)が大体来ているのだけれど・・・若年層は見当たらない。

ホールの前半分が宴会席(?)で、後方は普通の椅子並び、幸い後方最前列に1個空席を見つけたので、とりあえず、なんとか見やすい位置を確保できた。

 

開演となり、メンバー18名がぞろぞろっと入場。今日は皆さん黒のスーツ。

私は、ビッグバンド系は殆ど聴かないので、この人数も圧巻だし、出てくる音も圧巻だ。

グレンミラーやカウントベイシーを意識した音作り、どこか懐かしさを彷彿させるハーモニー、からの~、チャチャチャであったりルンバであったりと、ラテン要素は満載。

アレンジは師匠、あびる氏。

隣に座っていた方の会話「今日のピアノは誰でしょう?」「あびるさんじゃないですか?」「違うでしょ、あびるさんはあんな顔じゃないでしょう」・・・の会話に、飲んでいたペット茶を吹き出しそうになったが、ピアノはあびる竜太氏で、今日は、ほぼアレンジを担当し、自曲も披露している。

また、本邦初演という20分の超大作「ラプソディインブルー ラテンVer」凄いです。 もちろんアレンジは大変だろうし、演奏も大変でしょう、でも、聴くほうだって大変だよー(笑)

ただ、私も最近、なんちゃってアレンジャーという戦隊ものをやらせていただいているのでわかるけれど、降ってきた(沸いてきた)音は、容易には削れない。こうしたい、あーしたいと、いう想いが強いほど、曲は延びる。枚数が増え、メンバーが嫌がる、長い! と言われる。

 

あ、話が逸れてしまったが、全編、圧巻のホーン隊、でもバジェは別格。

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やんぶー渋谷さんは、どでかいウッドベースだった。この日のために買ったというのはマジっすか?ウッドもサマになっていました。ミザリートは何故かずっと御髪を気にされていました(笑)ボンコンティンでトリプルヨッシーと称して賑やかなパーカッション隊でした。

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とても聴き応えのあるライブでした、が伊波氏の指揮は・・ぅーん、どーかなぁ・・・(笑)

さて、太陽の光に育てられた華は、どこまで大きくなるのでしょう?

大田区という土壌は栄養豊富なのかな? 大いに期待して、今日はお疲れさまです。f:id:cocoa_usagi_319:20171222131407j:plain

 

それにしても、このスーパーメンバーでこのチケット価格、全員にプレゼント付き、で、抽選会などやって、数十名にチケット、CD、サイン色紙、シクラメン等々プレゼントして・・・って、主催者がセレブなのですね?

公益財団法人大田区文化振興協会 ヤバし。

 

 

 

 

 

 

Ready Go Fight!

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好評のCeroバッジ、メンバー全員、どこかに着用してます。

 

ゴングが鳴る。。。

さぁ、昭和の夜、再びです。

入れ替え時間は数分。前バンドの撤収とCeroのスタンバイで、楽器を持った人が右往左往。

「お疲れ様です」「頑張ってね」とすれ違いざまに言葉を交わすのも、対バンならではの光景かな。

前バンドのお客さんが帰ってしまわないうちに始めなきゃ・・・焦る焦る。

ライブをする箱毎に、メンバーの立ち位置が変わるし、音の聞こえ方もまるっきり違うので、慣れるまで、始めはちょっと変な感じ。

今までのLIVEは(旧Ceroを含め過去4回)全てグランドピアノのある箱で、いつもピアノは向かって左奥、狭い箱だと、その前に管のチャーリー、マイケルが立つのだけれど、初のエレピで、最前列・・・と言うより、エレピだけステージに乗ってない。これは場外乱闘だ(笑)

でも、お客さんを真正面に見るのは、とても新鮮。

さて、みんな位置に着いたかな?  じゃ、行こうか!Vamos!

モヒートカワセのスティックがカウントを取り始め、いつものOpening曲「Tank!」がGo!。お客さんは、新種の珍獣を見るかのように、目を見開いて身じろぎもせずに聴いている。

チャーリーのSaxがFunkyに唸り、一曲目終了。

間髪入れて(リアクションに要数秒)拍手。

続いてメンバー紹介とVocal アニャーナが登場して、曲は「Cero de Gozar!」

インストと違って、やっぱり歌もの、しかもこれは歌詞が日本語だし、楽しい雰囲気なので、お客さんの緊張も解けるのだろう、少しずつノッて来てくれた。 よっしゃ!

ここぞとばかりに「私はピアノ」「情熱の花」と懐かしのメロディを連発すると、ピーピーと歓声もヒートアップし、踊りだすお姉さまたち。   うむ、掴んだ!

アニャーナは容姿端麗+美声で、うちの看板スター。老若男女問わず、ファンになる。美しく歌うことは勿論、凄みを利かせた歌い方も、So Nice! しびれるー

続く「Lum's Love Song」これも、男女問わず、今までにも、どんぴしゃ世代だと涙が出そう、とのお声を頂戴している。

さぁ、佳境に入ってきた。「Me gusta  Yokohama」で昭和を列挙、マイケルのテナーが臭いほどに昭和感をアピール、って、超ウケるんですけどー^^

仕上げは、サザンバンドの聖地に乗り込むために書き上げた「Play with the Southern Cross」

5種類のキューバンリズムにサザンメドレーを乗せた楽しい曲。

あまりリハ期間が無かったけれど、今日の演奏は、ラストの、guaguancoの「勝手にシンドバッド」・・・いい、すごくいい !

曲の最後に「オチ」があるのだけれど、この「風鈴」にはお誂え向きに、背面スクリーンがあって、マスターがベイブリッジを映し出してくれた。(どういうオチかは、ライブで要確認)セカンドサードと披露してきたけれど、ここの場面セッティングは完璧。

お客さんも超ウケて、あ~そういうこと!とか、それはどーなの~とか、こっちが笑えるぐらいの高反応で、ご挨拶Ending曲を弾きだすのを忘れちゃうぐらい。

最後のメンバー紹介、からの~「Gracias!」で割れんばかりの大歓声(オーバーかな、笑)

メンバーのネーミングも気に入られたようで、特にチャーリーには、本人も戸惑うぐらい男性ファンの熱い声援が!!!「ちゃーりー!」 他のメンバーも、モヒート、セルジオ、マイケル等覚えていただけたよう。

ただ、アンコールの言葉が聞こえてこない。・・・えええええ~、用意してるのに。

マスターもBGMを流し始めたその時、客席後方から微かに聞こえた「アンコール」の声。

対バンの場合、最後のバンドだけ、アンコールは許されている。

お客さんも、今まで無かったので、アンコールは無いものと暗黙の気遣いだったのかもしれない。でも、もっと聴きたいから(そう思いたーい)、敢えて言葉にしていただけたのだったら、なんという「神の言葉」 感謝一発!

おねえさまは、サザンを御所望だったが、もうネタは無いので、こちらのシナリオどおり「風になりたい」を披露。

前回ライブから始めたエンディング「シャンシャン宝塚スタイル」で、お客さんも手拍子してくださり、めでたく終了。

昭和のおねえさま、おにいさま、短い時間でしたが、熱く愉快にノッていただき、本当にありがとうございました。

 

4回目のライブで、Ceroの演奏も、なんだか脂が乗ってきたかな。

結成1年でメンバーも馴染んできたのか、成長したのか、音が散弾銃のように暴れず、カメハメ波~!のように、一丸となってきた。

でも、ここからが正念場かな。(旧Ceroのこともあるし)

来年はどんなCeroをご披露できるのか、また初心に返って頑張ろう。

 

とりあえず、今年のLIVE、無事終了。来てくれた皆様、応援してくれた皆様。

ありがとう。

そして、私が選んだ路線で、脱線・分岐せず一生懸命走ってくれたメンバーにも Gracias!

 

 

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キューバのマラカスとクラーベ

 

 

 

 

 

 

 

昭和な夜

 

 

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12月16日、黄昏時の「みなとみらい」

この画のすぐ左手に昭和の遺物(失礼)「波止場会館」がある。

 

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とってもレトロな雰囲気満載のマスターと女将さんが、もう40年近くやっているとのこと。公共施設で横浜市港湾労働会館という、ちょっとお堅いネーミングのビルの一角になる。

サルサやジャズをやってきたウチのメンバーには、ちと「あれ、間違ったかな?」感が・・・

客入りが始まると、もっと「間違ったかな?」感が増す。

あきらかに、お客さまの層が・・・いつもと違う。(以前、La Nocheのライブにいらしてた、おねえ様たちに近似してるかも)

 

対バン、集合時間の5時となり、各バンド対峙するのだが、やっぱり各々、ジャンルの特性が出るなぁ、と関心する。

ブルースバンドはカウボーイ風だったり、フェイクのたばこを咥えている。

グループサウンズバンドは、形容の仕方がわからないけれど、昔はアイドルだったぜ!感が沸々。

他バンドは、男所帯だったが、うちは何と言っても『女子(おなごでは無い じょし)』が見目麗しく、「華」(鼻じゃない) がある!!!

私もファーストライブでは、代官山で買ったエクアドル産のパナマハット、セカンドでは100均で買った、ハロゥイーンの中折れ帽、サードからはチューチョを意識してのハンチング後ろ被りで、ラテン感を表現(?)しているし、メンバーも各々、何国感を意識した衣装をチョイスして、なんちゃってラテンっぽく装っている。

お揃いで作ったCeroバッジは可愛いと評判も良く、キューバ感を出すワンポイントだ。

 

軽いミーティングで、出番が決まり、ブルースバンドがトップ、グループサウンズが2番手に。

出番を待つ間、他バンドは、隣の労働会館のロビーで控えているのだけど、マスターが客席を埋めて、と言うので、サクラになってステージを拝見。

 

ブルースにありがちの、ちょっとハスキーなボーカルのお兄さん(?)がMCで、演奏の音が出た瞬間、おおっ!とびっくり。

上手いのだ! 予想をはるかに上回る演奏で、びつくり。

ポリスバッジを胸につけたカウボーイスタイルのお兄さん(?)のキーボードは、なななんと、HAMMONDOのSK1、マジっすか、どうりでいい音だ。

昔、金子雄太氏のハモンドB3の演奏を聴いて、ブルースアレイで号泣したことがある。ハモンドの音色には、琴線を狙って離さないパトリオットミサイルのような超音波が仕組まれているに違いない。(フェンダーローズもヤバし)

ブルースバンド、どれも曲は聴いたことないけれど、個々の出している音が抜群に良く、尚且つグループとして統一感がある。ブルースの糊、海苔、いや、ノリGroove感のキープが上手い。アマチュアにありがちな乱れが無い。 凄い、上手い、聴き応えがあった。

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グループサウンズバンドは、「僕のマリー」「キサナドゥー」お決まりの「ブルーシャトー」など短めの曲をバンバン演奏し、客席の後ろで踊っていたお姉さまたちから、1曲毎に「きゃ~~~っ!」と黄色い歓声を浴びていた。(どうやら同じ職場のようだ)

そこでそんなに盛り上がられちゃ、うちらが出づらいじゃん。。。と、思っていたが、なぜか「たどりついたらいつも雨降り」で私もノってしまい、外の控え所(音がまる聞こえ)でクラーベを叩きながら踊ってしまった。2-3クラーベが合う!今度ラテンにアレンジしたいなぁ。

いい曲、途中グルーブが変わったり、フェイクで吠えられるし、ロックだし。盛り上がるし。

うーん、ラテンにして遊びたい~、けどメンバーに睨まれそう。。。(笑)

 

客席を総立ちにさせた、グループサウンズバンドが終了。

さぁ、Orquesta Del Cero 出番です! 

 

 

To be continued