Feliz cumpleaños !
3月14日の夕刻、羽田を発って「キューバ9日間の旅」に行ってきました。
今回の目的は、サンチアゴデクーバで行われる「トローバ国際音楽祭」に行くこと。
前回も、サンチアゴデクーバ行きは予定はしていたものの、ハリケーン「イルマ」によって、キューバは非常事態に。(過去に記載)
やむなく涙をのんだサンチアゴデクーバ行きでしたが、再チャレンジに挑みました。
「トローバ国際音楽祭」はキューバ音楽の礎となったソンのマエストロ「ペペサンチェス」の生誕に合わせたもの、と聞いてはいましたが、その誕生日が、なんと筆者と同じ3月19日だったのです。
数あるキューバ音楽の中でも、ソンが大好きな私としては、これは単なる偶然ではなく、何か、見えない力に引き寄せられているのでは・・・というのは大げさですが、とっても奇跡ですね。
旅の日程から、今年の誕生日は、憧れのサンチアゴデクーバで迎えることは分かっていましたので、何とか記念に、その日の新聞をGETしようと考えていました。
旅の参加者にも協力をお願いして、3月19日を迎えたわけですが・・・
「新聞」というものが、ホテルに無い、キオスクのような売店にも無い、街の通りにも無い。ツアーの参加者も探してくれましたが、ありません。
いったいどこで売っているの?
前回のハリケーンの翌日でも、ハバナでは、街の通りに新聞売りが居て、容易に手に入ったので、そのつもりでいたのですが、サンチアゴデクーバには無いのです。
午前中、街の観光をしながらいろんなところを探し回って、ようやく、書店の奥の方で新聞を読んでいるおじさん発見。
どこで手に入るか聞かなくちゃ・・・
Donde? Periodico? 単語を連発して、新聞が欲しい!を猛アピール。
そこへツアーに同行中のソンのギタリストMuchoさんが駆けつけてくれて、今日は私の誕生日で、今日の新聞を探している、と説明すると、優しいおじさんは、読んでいた新聞を譲ってくれました。一緒に記念写真にも応じてくれて、とっても親切なおじさんでした。
お礼の代わりに、そのお店で売っていた「Che」の人民ペソ(観光客はなかなか手に入らない)や写真のセットが、10cucで売っていたので、購入。
1cucが115円だったので、1150円の高級新聞になりましたが、縁起物がGETできたので、今回の旅のミッション「サンチアゴデクーバに行く」「3月19日の新聞をGET」がクリアできたので、大満足です。 ちなみに、ハバナで売っていた新聞は1cucでした。
新聞名は「Granma」おばあちゃんの呼称ですが、キューバ共産党中央委員会の機関紙で、 1956年のキューバ革命時にフィデル・カストロがほかの81人の反政府勢力とともに、キューバへ再上陸するために使用したヨット『グランマ号』に由来するものです。
このヨットは、ハバナの革命博物館に展示されています。
新聞もGETし、昼食は、ソンの生バンドのいるレストランで。お誕生日席に座らせていただき、Muchoさんの計らいで、生バンドの「ハッピーバースデー」も演奏してもらいました。ツアーの参加者もお祝いダンスをしてくれたりと、祝賀ムードは最高潮に。
Muchoさん、皆さん、祝ってくれて Gracias!!!
その日の夕刻にはハバナへ戻るため、一行はCubana航空機に乗り込みました。
機内で目にしたもの・・・なんと、シートのネット内に「Granma」が置いてあるではないですか。
そうです、機内では新聞が配られるんですね。
初日にハバナへ向かう中華航空機(なぜ 中華航空かは後日記載)で配られた中国語の新聞を、中国語のわかるツアー参加者が読んでいたのを、すっかり忘れていました。
すかさず、各シートのネットに置き去りにされた「Granma」をかき集め、全部持って帰りました。
多少の困難はありましたが、今回の旅のミッションが無事クリアできて、めでたしめでたし。
何と言っても、ペペサンチェスと私の誕生日に「トローバ国際音楽祭」という、素敵なイベントが催され、たくさんの人が音楽に触れ楽しんでいる、ということが、一番素晴らしいことで、嬉しかったです。
ペペサンチェスと私 Feliz cumpleaños !