ハロウィーンの夜
昨夜、10/31はハロウィーン当日で、各所でイベントが催されたらしいですが、そのような仮装したキャラクターにはお目にかかれず、残念。
やはり渋谷か六本木あたりへ行かなくては駄目なのでしょうか?
私は新橋におりましたが、地下街のトイレで、かわいい女子高生が唇だけ真紫にしている集団に遭遇し、恐怖でした。
あとは、新橋の飲み屋街のお姉さんが、かろうじてそれらしき格好をされていましたが、とんがり帽子とマントだけでは、いまいちインパクトに欠けていました。
いつからハロウィーンがこんなにも壮大なイベントになったのでしょう?昔から名称は知っていましたが、あ、そう?ぐらいの存在だったし、不気味さが定着には程遠いと思っていたのに。
もともとはヨーロッパで行われていた悪霊除けの宗教的儀式だったのに、いつの間にか、ゾンビや、血のりメイク等のおどろおどろしい仮装大会イベントに成り代わってしまった勢いです。
キューバにもサンテリアという宗教があって、殆どの家に神様を祀る祭壇(のようなもの)があるのだそうです。
私が宿泊したCASAにもありました。遊びに行った、別の民家にもありました。
リビングの一角に、長いネックレスを巻いた黒人のお人形が、籠のようなものの上に座っていて、側には飾り物が置いてありました。
私が触れようとしたら、すかさずCASAの主人に「NO!」と怒られてしまいました。
荘厳な十字架や煌びやかな仏像でもなく、ちょこんと可愛い普通のお人形だったので、つい手を伸ばしてしまいましたが、神聖な神様だったのですね、
「全く、無知な日本人のすることったら!!!」と、CASAの主人の代弁をするとこうなります。おおいに反省。
キューバの街中で頭のてっぺんから靴まで、真っ白な服装の人を良く見かけました。
その人たちは、サンテリアの信者で、多額のお布施(寄付?)をしているのだそうです。
白を纏うのは、裕福だということらしく、実際、そういう人たちは、とても身なりがきれいで、白が引き立ち目立つので、すぐわかります。
もともとは、アフリカのヨルバ族の信仰が キューバでキリスト教と合体してできた(実際は隠れ蓑的裏の信仰)宗教で、音楽、特に打楽器は欠かせない存在です。
いろいろ難しそうな儀式やしきたりがあって、やっぱり生贄を使うこともあるようです。どんな宗教でも、少なからず怖い部分はありますね。
私が生まれた土地にも「Trick or Treat」の慣習がありました。
ろうそく1本ちょうだいな、と、遠まわしに言って家々を回るのですが、子供がろうそく貰っても何にも嬉しくないのは明らか。
お菓子を貰うために練り歩きます。
Trick or Treatは、ご馳走か?いたずらか?の2者択一を迫りますが、私の生まれた土地では、ろうそく(お菓子)が貰えなかった場合、かっちゃく(引っ掻く)ぞ、噛み付くぞ、と脅します(笑)
子供のころは、夜遅くまで外で遊べるこの行事が夏の一大風物詩でした。
ハロウィーンの夜は、故郷に想いを馳せる夜でもありました。
それにしても、昨日まで、賑々しくハロウィーングッズを売っていたお店の陳列が、今朝は一転してクリスマスグッズでした。
年末はあっという間ですね。